ゼロエミ式キノコ栽培マニュアル
キノコ種菌の作り方
種菌自家生産
種菌を買わないで自分で作ってしまいましょう。コストも抑えられますし、自身の栽培形態にあった種菌を作れます(種菌容器、種菌培地種類、量など)。全部自分でやることにより自己満足度も高くなってより楽しくなります。作るといっても色々な方法があるのでなんとか詳細説明をしていきますが、多分、至らないところもあると思います。ただ、ここで紹介する方法はあくまでゼロエミ式用の種菌生産法として考えてください。
ゼロエミ式種菌生産工程
簡単に説明すると種菌の生産工程は以下のようになります。
1.菌糸をゲット ⇒ 2.育てる(培養) ⇒ 3.原菌つくり ⇒ 4.種菌にする(拡大培養)
*作業はいずれも無菌作業、無菌環境下で行うのが基本です。
工程順
1.菌を入手する
元になるキノコの菌糸を手に入れなければ何も始まりません。
2.菌を培養する
ゲットした純粋かつ優秀な菌糸を種菌をつくるために育てなければなりません。培養です。菌糸を育てるための培地を入れた試験管、シャーレーなどで、雑菌の混入に注意しながら菌糸だけを純粋培養します。この菌糸は次回の種菌生産のために使い切らずに数本はキープしておきます。
3.原菌を作る
ある程度育ちふえた菌糸をもっと効率よく殖やしていき種菌を作るための元菌とします。試験管などで純粋培養された菌糸を表面積の大きいPDA培地に移植して菌糸を殖やします。
4.菌を殖やす
通常の菌床栽培ではオガクズに栄養材として米ぬか等を混ぜたものを、高温で完璧に殺菌して冷却後、菌糸を植菌し培養します。それが種菌となります。
上記の工程で、種菌生産(ゼロエミ式きのこ栽培)の大枠がわかると思います。