ゼロエミ式キノコ栽培マニュアル

ゼロエミ式キノコ栽培工程

廃培地利用

収穫後に残った廃培地も有効に利用します。


収穫後

ゼロエミ式では廃棄物ゼロを目指しています。収穫後の培地をそのままゴミ箱に捨ててしまっては真にゼロエミ達成とはなりません。

理想は以下のような総合バイオシステムの構築です。

もちろん廃棄物から生産物(キノコ)をゲットしたのですから、すでに目標の半分は達成されています。そのままゴミ箱にポイしていただいてもなんの問題もありません。

あまり環境環境といっても息苦しくなるだけです。自分は環境ファシストではないので、各人のできる範囲で努力すればいいと思っています。ゼロエミ式キノコ栽培は面白いですから、やっているうちに楽しくなり、「もうちょっとこうすれば環境にいいかな」などと自発的に工夫し始め考えるようになってくると思います。

廃培地の利用

以下、主な廃培地の処理方法を紹介します。

土に返す

もっとも簡単な方法です。ゴミ箱に返すのでなく地球に返すのです。地球から与えいただいた有機廃棄物は地球に還しましょう。そのまま、土の中に埋めてしまってください。キノコの菌糸では分解しきれなかったものを、雑菌、バクテリアがよってたかって分解しにきます。時間をかけてゆっくりと土にもどっていくはずです。

堆肥(コンポスト)にする

廃培地を利用して堆肥をつくりましょう。堆肥のつくり方は色々な本やサイトで紹介されています。 また、堆肥をつくるためのコンポスト容器など色々販売されています。

ミミズ養殖

コロンビアでは廃培地でミミズを養殖していました。廃培地に牛糞などを混ぜたところにミミズを入れて養殖します。ミミズも売れますし、ミミズを養殖した後の培養土はいい肥料になります。

アメリカミズアブの飼育

家畜のエサ

これもコロンビアでの話しですが、ある牧場でキノコ栽培をしていました。そこでは廃培地を豚小屋にボンボン投げ入れ食べさせていました。大丈夫なんかいなと見ていましたが、ブタはほんとなんでもガツガツ食べます。培地の種類はコーヒーの果肉でした。「コーヒー豚」とか「キノコ豚」とかで売り出すことできるかもしれません…なかなかインパクトあると思います。


次は実践例をみて感覚を掴むため以下のページへ。

ゼロエミ式キノコ栽培実践例