ゼロエミ式キノコ栽培実践例
実践例を参考に自分なりのゼロエミ式栽培を開発して楽しんでください。
実践例を参考に自分なりのゼロエミ式栽培を開発して楽しんでください。
スペースがあれば、ゼロエミ式キノコ栽培法を使って商業キノコ栽培が可能です。なんといっても初期コスト、ランニングコストが通常の栽培方法と比べて比較にならないほど低いです。ただ通年栽培をするには、培地の入手先の確保と日本では気温、湿度等の管理が問題になります。
コーヒー地帯にある農業高校での実践栽培です。地域で処理に困っているコーヒーの果肉の有効利用法のひとつとしてキノコ栽培を導入、実験してしました。2001年実施。
主 体 | 農業高校の生徒 | 培地種類 | コーヒー果肉、サトウキビ粕 |
---|---|---|---|
地 域 | コロンビア | 調整方法 | 石灰水浸水・プラバケツ |
規 模 | 大規模 | 水切方法 | 水切機・吊るし |
場 所 | 専用栽培小屋 | 接種方法 | 手袋・室内・上部から |
品 種 | ヒマラヤヒラタケ | 換気方法 | キャップ法 |
収 量 | 良好 | 栽培容器 | ビニール袋 |
コロンビアのコーヒー地帯にある農業高校です。
培地の石灰水浸水。よく漬かっています。くさそうです…
これだけあると結構な量栽培できます。入れ過ぎでフタが持ち上がってます…蛇口なしのただのゴミバケツを使用し、ひっくり返して排水していました。女の子はくさいくさいと逃げ回っておりました。
水切り場。一晩吊るして水を切ります。
網目の粗い袋でこの扱い。雑菌つきまくりのはずですが、結構、大丈夫なんです。
水切りを製作しました。吊るし法と併用しています。
いっぱい接種しました。
発菌してきました。培地はサトウキビの絞り粕の粉砕物。種菌は小麦の穀粒種菌です。種菌は一部コンタミしており、あまりいいものではありませんでした。
培養中。袋の下に水が溜まっています。端をカットして水を抜いた方がいいです。
奥のはコンタミしてます。
コンタミの原因は主にネズミ。ここはネズミがひどかったです。種菌に小麦を使っているのでそれ目当てで来るようです。ネズミを寄せ付けない方策が必要です。
かなり大きな栽培小屋です。棚の吊り下げがロープで簡単でいいです。ただ水平だすのが苦労しているようです。竹や棚が白くぬってあるのは石灰だと思います。雑菌よけの意味があるらしいです。
いよいよ発生です。
コーヒーの果肉からの発生。この地域は大量にコーヒーの果肉が廃棄されます。河川の汚染など問題になっており、有効な利用方法のひとつとしてキノコ栽培を実験しています。
サトウキビの絞り粕の粉砕物です。この地域より少し標高の低いところではサトウキビ栽培が盛んです。
こんなにコンタミしててもたくましく出てくるヒマラヤヒラタケに感動です。