ゼロエミ式キノコ栽培実践例
実践例を参考に自分なりのゼロエミ式栽培を開発して楽しんでください。
実践例を参考に自分なりのゼロエミ式栽培を開発して楽しんでください。
スペースがあれば、ゼロエミ式キノコ栽培法を使って商業キノコ栽培が可能です。なんといっても初期コスト、ランニングコストが通常の栽培方法と比べて比較にならないほど低いです。ただ通年栽培をするには、培地の入手先の確保と日本では気温、湿度等の管理が問題になります。
コロンビアの「キノコの母」です。食用キノコの認知度ゼロの時(2000年前後)から始め、現在ではスーパーの陳列棚にヒマラヤ ヒラタケが並ぶようになったのも彼女たちの力によるものが大きいです。コーヒー工場から出るコーヒー豆の薄皮2種の混合培地を使っています。水切りが大変な培地ですが収量は抜群です。数年前の崖崩れで小屋が壊れ、活動中止になったと言っていました。残念です。
主 体 | 主婦グループ | 培地種類 | コーヒー薄皮2種混合 |
---|---|---|---|
地 域 | コロンビア | 調整方法 | 石灰水浸水・プラバケツ |
規 模 | 大規模 | 水切方法 | 水切機 |
場 所 | 専用栽培小屋 | 接種方法 | 手袋・室内・混合&重層法 |
品 種 | ヒマラヤヒラタケ | 換気方法 | 小穴法 |
収 量 | 良好 | 栽培容器 | ビニール袋 |
この地区の主婦が集まってキノコプロジェクトを市から支援を受けて行っていました。数年前、残念ながら豪雨の崖くずれで栽培小屋が潰れてしまったようですが復活したでしょうか?素晴らしい仕事をしていました。
培地を混合します。
培地としてコーヒーの薄皮2種(コーヒー豆を取るには4種類の廃棄物がでます)を混合して使っています。とても良い培地ですが、混合がちょっと面倒くさいです。この廃棄物は加工工場で出るものなので、なんらかのコネがないと入手できません。
浸水のためガラ袋に培地を詰めます。
計量してます。
ゴミバケツに石灰水を入れて浸水させます。
フタをして1週間放置します。
排水用蛇口をつければ楽になるのですが、コロンビアの主婦はパワフルです。
画像がないですが、水切り機で水を切っています。吸水性がとてもよい培地なのでしっかりと水を切らねばなりません。水を切り終わった培地をバケツに移しています。
袋詰め(ギュウギュウに)して接種です。この時はちょっと詰めて接種、また詰めて接種(重層法)していました。マスクして接種していますが、後ろの窓が全開です…これはあまり意味ないと思います…
換気法は小穴法です。木の棒でブスブスと穴をあけていきます。
隙間なく詰められる培地では小穴換気法は便利です。
培養です。
ここは標高2000メートルくらいの結構涼しい場所(平均15度くらい)ですが、画像のように黒ビニールで囲った小屋での培養なので内部は昼間、かなりの温度になっていました。涼しいですが、直射日光がきついのがこのあたりの気候です。
培養が完了したら吊り下げての発生です。通気性を考えたのでしょうが、ちょっと面倒くさい方法です。この培地はかなりガチガチなのでどうせなら真ん中に穴 を明け、棒や紐を通して数個まとめて吊り下げた方が簡単だと思います。
こちらは床に置いての発生です。種菌が小麦培地なのでネズミが心配ですが楽です。キノコもよくでています。床がコンクリートなので湿度調節が難しいです。コンクリートはキレイに感じますが、土間で十分だと思います。湿度も土間の方がコントロールしやすいです。ぐちゃぐちゃになるなら、砂利+炭とかで対応すればベストです
発生。
ほんとによく採れてます!
きれいにパッキングして販売します。
廃培地はこのミミズ飼育場へ。。ミミズも養殖して販売しています。