ゼロエミ式キノコ栽培マニュアル

まず、ゼロエミ式キノコ栽培の簡単な手順を学びましょう。


ゼロエミ式キノコ栽培の基本例

ゼロエミ式キノコ栽培の基本は培地を石灰水処理するところにあります。通常の菌床栽培の熱殺菌工程がこの石灰水処理に変ります。色々なやり方がありますが、以下にバナナの皮を利用した栽培の一例を紹介します。

1.培地準備

バナナきのこ

今回は乾燥させたバナナの皮を使用します。


2.容器準備

バナナキノコ

ペットボトルを栽培容器として使用します。


3.詰め込み

バナナきのこ

ペットボトルをカットして培地(バナナの皮)を入れます。


4.抑菌処理

バナナきのこ

石灰水を注ぎます。(水1㍑に消石灰2~3グラムくらい)


5.浸水

バナナきのこ

培地を完全に浸水させて、ビニールと輪ゴムで密封します。これで3日程度放置します。


6.水切り

バナナきのこ

浸水が終わったら、下のキャップを取って水を抜きます。


7.植菌

バナナきのこ

ビニールをとって種菌を入れます。


8.培養

バナナきのこ

再びビニールをかぶせて培養します。


9.芽出し

バナナきのこ

培養がうまくいけば、培地により違いますが1~2か月とする芽が出てきます。これはビニール取るタイミングが遅かったです。


10.発生

バナナキノコ

気温、湿度を適正に保てば成長します。培地量が少ないのでこの程度です。


培地準備→石灰水処理→容器詰め→接種→培養→発生

以上の基本工程を押さえつつ、このゼロエミ式に合った栽培技術を開発、導入して、自分に合った栽培法を確立していきます。

ただ、ゼロエミ式は非常にアナログな栽培方法なので、すべての方法、技術をマニュアルに網羅することはできません。また絶対正しいマニュアルなど存在しません。栽培者の環境、条件、考え方などにより、それぞれのマニュアル(技術、方法論)をつくりあげていくべきものなのです。もちろん、他人の技術(ここでいえば自分が実験してきたもの、経験など)は利用できるところも多いと思いますので、それらを参考にしながら自分の栽培スタイルを設計していってください。

そのための参考として栽培工程別に自分の経験や考え方、実験例を画像をまじえて説明しておりますので、そこからヒントになるようなもを拾って利用してください。ただ、とりとめもなく網羅して書いていますので読みにくいかもしれません。(少しづつ手直ししていきます)また、多少、キノコ栽培の素地がないと理解できないところもあるかもしれません。もし、質問、疑問等ありましたら気軽にメールください。

加えて栽培実践例には今までの実践、実験栽培の実例を画像を使ってUPしていきますのでこちらも参考にしてください。

また、このマニュアルは基本的にゼロエミ式栽培でもっともよく使うヒマラヤヒラタケ用に作成しております。


ゼロエミ式きのこ栽培方法詳細は以下のページから

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