Zero Emission

ゼロエミッションとは

 自然の生態系に学び産業生態系を構築することを提唱します。


21世紀の今、生命体地球の自浄可能な範囲内で、生産・消費する総合的な環型社会の実現を図るプログラムを構築・実践していくことが急務です。技術だではなく、モノとの関わり方やライフスタイルなど、価値観の変革とともに、「人繋が地球環境と同化・共存することにより、将来的にも豊かな生活を維持しながら、経済の持続的な発展を図る社会の構築」が求められています。

地球環境悪化を止め人類と自然が共存し、自然の一部に同化すること、資源とエネルギーを消費する一方ではなく、それらを循環再利用し、廃棄物を最小に押さえ込むことを目的としているのが、我々の考えるゼロエミッション研究構想(ZeroEmissionResearchInitiative)です。

21世紀に生きる企業はその生産活動に責任を持ち、排出する廃棄物を限りなくゼロに近づける生産システムの構築を目指すと共に、全ての廃棄物を他の産業や企業の資源や原料として有効利用できるよう、また、より少ないインプットで、より大きな効果や収益をあげ、かつ無公害であるという循環型産業システムや産業連鎖の構築を進めなくてはなりません。

 自然の生態系に学ぶ

物質収支という言葉があります。様々な経済活動に、どれだけの資源が投入され、生産、消費されたあと放出、廃棄されるかの収支勘定のことです。環境白書によると、日本では1998年度に輸入分6億7000万トンを含めた計約20億トンの新規資源が投入され、約11億5000万トンの生産物と4億5000万トンの廃棄物になりました。

残りの4億トンはエネルギーとして消費され、この燃焼により約12億トンの二酸化炭素(co2)が発生しました。また廃棄物などからの再生利用は約2億トンで、資源投入量全体の1割程度に過ぎない結果となっており、この数値から見る限り循環型社会からは、ほど遠い感があります。しかし、循環型社会に導く羅針盤となるものはあります。私たちの代表であるグンター・パウリ氏が提唱する廃棄物ゼロ構想、「ゼロエミッション」という指針です。

まず、パウリ氏は自然の生態系に着目しました。なぜなら自然界には無駄というものがないからです。自然林では様々な動植物が共生し、個体の死は他の生物の糧となり、また微生物の分解で豊かな土壌になるという廃棄物の出ない共生の循環システムがあります。これを現実の経済社会に当てはめると、有限の地球資源を使い捨てせずに、繰り返し循環させて使い、資源の生産性を高めるということです。

企業は自社で使用可能な他社廃棄物の情報網を整備し、廃棄物の種類、成分、量、処理方法などの情報を共有することにより、「産業生態系(産業連鎖)」を構築することができます。さらに再生工場における製品の再生化は製品の減量化につながり、単に工場から廃棄物をなくすだけではなく、資源の生産性を高めることで、エネルギー消費も温暖化ガスも減らす方向へ発展するという大きな意味を持っているのです。

Posted by inkinken