ゼロエミ式キノコ栽培マニュアル

 

ゼロエミ式キノコ栽培工程

  二番発生

一回目の収穫が終わりました。しかし、ここで栽培終了ではありません。頑張ればあと数回キノコは収穫できます。採れる量は次第に減っていくのですが。まずは3回採りを目指しましょう。収穫後のキノコの根元はきれいに抜きましょう。残しておくとカビが生える可能性が高くなります。


二番発生方法

基本は発生条件に如何に栽培環境を近づけることができるかにかかっています。その上で以下に紹介する方法を使って(組み合わせて)キノコの発生を促します。方法は一次発生に準じます。

■再培養

袋の口を空けて発生収穫していたなら、袋の口を再度閉じて(換気は必要)再培養します。発生条件(温度、湿度)に合った環境であれば、しばらくして菌糸にパワーが充電されたらまたキノコが発生してきます。

■霧吹き

一回発生させると培地が乾く場合が多いで、その場合は、霧吹きで水をかけます。

■浸水処理

培地の乾燥がひどい場合は、培地を数分~数時間、浸水処理をします。ただ、培地の種類や状態によりサジ加減をかえなければならないので、ここらへんは経験を積むしかありません。

■覆土法

培地の上に土を被せて覆う方法です。

培地の上に湿らせた土、鹿沼土、赤玉など培地がちょっと顔を覗かせる(1,2センチ)程度にふりかけてください。覆土することにより、土から湿気があがってきますので成長にいい環境をつくりやすいです。

■埋土法

培地を直接土に埋め込んでしまう方法です。培地を日陰のちょっとジメジメしたところや、植木鉢の隅に穴を掘って入れ、上から土(土玉)を軽くパラパラと1.2センチかけておきます。(培地が土玉の間からちょっと見える程度)設置したら上から水を適当にかけておきます。うまくいけばしばらくするとまたキノコがでてきます。出てこない時はあきらめてそのまま土にかえしてしまいましょう。有機廃棄物なので時間がたてばいい肥料になってくれるはずです。

プランターでも 庭がなかったりして場所がないひとはプランター等の容器でも可能です。そのへんの土や鹿沼土、赤玉(雑菌が少ない?見かけもきれい)で培地を埋め込み水をかけます。あとはキノコの発生条件に近い場所(直射日光の当たらないできるだけ涼しい場所)に置いておくだけです。湿度管理が容易になります。お勧めの方法です。

■放置法

庭の片隅や木陰に積み上げておけば気温、湿度がキノコの発生に適した時に勝手に出てきます。虫やナメクジも寄ってきますがいいキノコも収穫できます。


栄養液浸水法

一度発生した培地を米のとぎ汁や米糠などの栄養材を水に溶いたものにつけて栄養を再吸収させ収量をUPさせてみようとしたことがあります。コロンビアで何度か試しましたが、きちんとした実験ではないので収量UPの実感はあまりありませんでした。また、新たに栽培した方が手間もかからないこともあってこの方法を実際に使うこともありませんでした。このような資料  栄養液浸漬処理によるシイタケ子実体の発生 もあるのでもしかしたら多少は効果があるかもしれません。家庭レベルでの栽培の場合、試してみても面白いと思います。

栄養液注射・点滴法

栄養液浸水法は培地を一度、棚から降ろしたりする作業が数がある場合には面倒です。そこで、考えたのが注射・点滴法です。培地に直接、栄養材を注入、もしくはアンプルのようなもの(ペットボトル先端をカットしたものなど)に栄養液を入れて、それを差し込んで吸収させる方法です。


わらしべ法

一度収穫した培地を種菌として再度、栽培に使用する方法です。雑菌やバクテリアがあまりない培地を使います。培地表面にアオカビなどが生えている場合は洗い流してから使用します。培地の倍(1キロ培地なら材料1キロに)くらいの比率で使うくらいがいいと思います。


ゼロエミを達成させたい方は以下のページへ。

ゼロエミ式キノコ栽培マニュアル(廃培地処理)