国際協力活動

国際協力活動

 ゼロエミ式簡易キノコ栽培技術を利用した国際協力活動を推進、応援します


環境に負担をかけず、各種有機、食品廃棄物を利用し、低エネルギー、低コスト、複雑な技術を必要としないゼロエミ簡易キノコ栽培法は、国際協力の場でも様々な形で活用することができます。貧困地区の食料事情の改善、現金収入プロジェクト、環境教育への活用など、国内外で活躍する国際協力に携わる想像力と創造力のある人物、団体に技術協力をしています。

 

プロジェクト例

コロンビアのNGO団体NUTRIR

NUTRIR(コロンビアカルダス県のNGO団体)は、貧困家庭の子供たちに昼飯を、現在(2002年)、120ペソ(6円程度)で提供している(レストランでの昼食は2500~3500ペソ)。しかし、ただ昼飯を給仕し続けていくだけは貧困問題の根本的解決にはならない。問題はその家族の経済的問題にある。 NUTRIRに食費を払わずに子供だけ通わせている例も多い。そのようにNUTRIRに対して既に借金のある家庭も多く、団体の健全な運営に支障をきたしている。したがって子供を援助するだけではなく、その家族が自立するためのなんらかの対策を講じなければならない。

プロジェクト1

各家庭による小規模きのこ栽培

■目的

各家庭に簡易栽培法による週に生産高1キロ程度の小規模きのこ栽培を導入し、多少の経済的な援助とする。

■栽培品目

ヒマラヤヒラタケ

■栽培培地

市場で捨てられているとうもろこしの芯、サヤ、豆のサヤ、食用バナナの茎等を利用する。

■導入方法

簡易栽培に必要なもの(浸水用バケツ、栽培袋、種菌等)を貸し出しもしくは配布し、各家庭の状況にあった栽培法を教え、週に1度、接種を行う。

■期待される導入効果

現在コロンビアにおいては、このプロジェクトの栽培品目であるヒマラヤヒラタケは1キロ8000ペソ(400円)から20000ペソ(1000円)で販売されており非常に高価である。つまりNUTRIRにおける1週間分の食事代600ペソはキノコ100グラムにも満たなく、各家庭で週に500グラムのきのこを生産したとしても、単純に計算すれば4000ペソ程度の収入となる。

■生産物買取方法

収穫されたきのこはNUTRIRが、買取、昼飯券との交換、または食費未払い分との相殺とする。

■考えられる問題点と解決策

各家庭で栽培されたきのこが、すべて販売に耐えうるような品質とは限らない。簡易栽培法だけに、ナメクジ、ねずみ、害虫等の被害を受けることも多く、収穫適期を見逃すことも多いと想像される。しかしながら、そのような販売には向かない虫食いや極小、変形きのこも栄養化に変わりわなく、NUTRIRのレストランで有効に活用することができる。また、まだきのこを食する習慣のないコロンビアにおいては、きのこ嫌いの子供も多いと考えられるがきのこを乾燥保存し、粉状にして利用すれば、計画的かつ、子供にはきのこと気づかせずに与えることができ る。

■栽培方法

1、浸水法

栽培培地を1週間水に浸水させた後、水切りを行い、栽培容器に詰め、接種する。

2、煮沸法

栽培培地数十分煮沸後、冷却、栽培容器に詰め、接種する。

■発生方法

各家庭に栽培施設を建設することは不可能なので、埋土発生法を導入する。

 

プロジェクト2

月産500キロから1トン程度の大規模栽培

■目的

安価で栄養のある食材の確保し計画的に子供に与えることによって栄養改善に役立てる。また販売による運営資金確保、子供の家族に対する職の提供。

■目標

最低月の500キロの生産。週に20グラム(生)きのこを各子供4000人に与える。つまり20×4000=80キロ(週)、320キロ(月)。残り180キロを販売。8000ペソ(約400円)×180キロ=1,440,000ペソ(約72200円)

■期待される導入効果

食事を供給するこの団体において食材の確保は重要であり、安くよいものを手にいれる必要がある。現時点においては、市場から多少痛んだ食材の寄付、また購入しているが、食事を子供に供給する団体において、自分たちで食材を作り出すという意味は社会的に決して軽くないと思われる。ただ、作物を栽培、もしくは家畜を飼育するということは、時間、技術、場所、金銭等様々な問題がある。しかし、ヒマラヤヒラタケ栽培においては資金をかけず廃棄物を利用して1ヶ月程度で収穫できる簡易栽培方法がほぼ確立しており、トン規模の栽培も可能になってきている。しかもNUTRIRにおいては、寄付で導入した種菌生産機材(殺菌釜)があるので、高価な種菌を買う必要もなく最低減のコストで生産できる。またきのこ栽培に発生する労働を子供の家族に与えることによって、彼等の現金現金収入ともなる。

■考えられる問題点と解決策

きのこの食習慣のないコロンビアできのこの多量のきのこ生産しても、すべてを販売をすることは今現在難しいと思われる。しかし、NUTRIRに籍を置く多数のボランティアに販売、また公的機関を通して、子供たちへの寄付という形できのこを販売することは可能である。もし、販売きなくてもレストランで無駄なく利用できる利点がある。

■栽培品目

ヒマラヤヒラタケ

■栽培培地

コーヒー廃棄物(ペリクラデカフェ、シスコデカフェ)

■場所

1、倉庫、

2、浸水殺菌用のバケツ設置場所、

3、作業所、

4、培養室兼発生室

人材 栽培作業として日に2人(週5日、終日)また収穫および販売用パック作業等に2人(毎日、半日程度) 報酬 日収10000ペソ程度(約500円)もしくは食券と交換

■必要品

(導入時)

浸水殺菌用バケツ10から20個

コスタル(ガラ袋)100枚

秤1個 スコップ2個

プレンサ(水切り機)1機

搬出用バケツ数個

台車数台 etc

栽培袋

種菌

石灰

■栽培方法

1、材料搬入

高収穫をあげるためには栽培培地にペリクラデカフェ(コーヒーの薄皮)とシスコでカフェ(コー ヒーの2枚目の皮)を使用すべきである。1日に60キロ。週に300キロ(シスコ150キロペリクラ150キロ)を使用。月に1200キロ。

2、混合

1日シスコ30キロペリクラ30キロに対し石灰500グラムを混合。

3、袋詰め

混合したものをコスタルに5キロづつ詰める。 5キロ×12コスタル (週)5日×12コスタル=60コスタル

4、石灰水浸水

浸水殺菌用バケツに石灰水をいれコスタルを沈め1週間 水道代を考え、雨水利用も考慮。

5、水切り

1週間後水をきりプレンザにかける。この培地は水が切りにくいのでプレンサを使ってよく水をきる。 60キロの乾燥培地が水切後約150キロ。

6、搬出

水を切ったコスタルは、搬出用バケツにいれなるべく汚染をふせぎながら、台車等で作業場所まで運ぶ。

7、接種

風の入らない清潔な作業所でコスタルから培地をだし、よくほぐして袋に詰めながら、接種し、袋を閉める。基本的には一袋5キロ。1日30袋。また同時に10~15キロの筒型も合わせて実験する。種菌は培地150キロに対し3キロを使用する。週に種菌15キロ。月に60キロを使用。種菌は、今のところ小麦培地を使用するが、小麦代が高価なので、同時にその他の培地の種菌も実験する。

8、穴あけ

接種後の袋に換気のための穴を開ける。

9、培養

培養は培養室の温度にもよるがおおよそ20日から1ヶ月。ネズミの被害等を考慮し、吊るし型培養とする。

10、発生

本来は培養終了(温度にもよるが約1ヶ月)後、明るいく湿気のあるなるべくなら培養室よりも 温度の低い場所に移し発生させるが、大規模な栽培のため、移動作業削減のため培養室で そのまま発生させる。

11、収穫

収穫は根元の残らないように収穫する。残すと汚染の原因また害虫(ハエ等)の発生につながる。

12、2番3番発生

1度収穫した後も条件さえ整えば数度発生させることができる。数ヶ月以上発生するが、次第 に発生量も減り、なによりも場所をとるので、栽培条件によって考慮する。

13、収穫後

収穫を終えた培地はNUTRIRのレストランで排出される大量の野菜くずと混合し、ミミズを飼育する。

14、包装

販売形態にあわせた包装をする。またレストラン用としては乾燥させ、粉状にして保存する。

 

プロジェクト3

簡易キノコ栽培キット販売

■目的

団体の運営資金調達のため簡易きのこ栽培キットを販売する。キットを提供することによって、きのこの普及をはかり、購買層を開拓する。また、購買者から生産されたきのこを寄付してもらう。

■導入方法

NUTRIR及び市役所、県庁等の公共施設での直接販売、またその他団体には販売委託料を支払い販売してもらう。

■販売価格

2000から2500ペソ

■栽培キットとは

ヒマラヤヒラタケの簡易栽培法(浸水法、煮沸法)を応用した家庭で誰でも一袋からできる、栽 培袋、培地、種菌、マニュアル等が付属したいわゆる栽培セットである。培地はトウモロコシの 芯、茎葉、サヤ、豆のサヤ、サトウキビの絞り粕等、応用範囲は広いが、キットで販売する都 合上乾燥させなければならない。

 

プロジェクト4

種菌生産販売

■目的

高価な種菌を適正価格で販売しきのこ栽培の普及をはかる。同時に簡単な種菌生産の方法を開発する。

■導入効果と目標

現在、非常に高価(1キロ8000から18000ペソ)で、また質も悪い種菌がきのこ栽培の普及を妨げている。当団体では、小さなハートプロジェクトで導入した機材を利用し、実験的に1キロ4000ペソで販売し好評を得た。よって今後は生産高を増やし、適正価格による種菌販売で利益を上げること目標とし、きのこ栽培の普及に貢献する。また、オキシドールを使用した施設費のかからない簡易種菌生産方法を確立し、より安価な種菌生産を目指しコストのかからない自給型きのこ栽培法の開発をする。

■課題

  • 団体の所有する設備にあった種菌生産法の確立
  • 安価で有用な種菌培地の選定
  • オキシドール簡易種菌生産法の確立

Posted by inkinken